ガックリと項垂れる不良。
しかしハッと我に返り、自分の今の姿を目にし、顔を不意に真っ赤にさせた。
「っ…何がまただ…次会ったら次こそぶん殴って一言言ってやんだからな…!」
そして次の日。
とりあえず二日ともと同じ時間の電車に乗った不良。
今日こそはっ!
と意気込み、痴漢が来るのを待っていた。
しかし何か空気が違う様な気がしたのだ。
だが不良は気のせいだろう、とぎゅうぎゅうと人に板挟みされながら来るのを待ち続けた。
するっ…
そうすると今日もまた素肌を這い回る手が侵入してきた。
「(きたっ!)」
するっ
するするっ
するっ
「?」
明らかに素肌を撫でる手の数が1つ、2つ多い事に気づく。
「えっ…増えッッ…ンンッンッぁッ」
褐色のごつごつとした手がいつもより多く、それぞれが一度に胸のしこりを弄くり回したり、素肌を擽ったり、蕾をぬちょぬちょとほぐしだしたのだ。
「ひぁァンッぁぁぁっそ、そんなに一度に来たらぁっぁっぁっぁっぁっ…////」
あまりの快楽にヒクヒクと体を痙攣させ、絶頂する。というところで指の動きが軽くなったのだ。
「へー、なかなか可愛いじゃん?」
「そうだろ?俺が開発すれば2日でこの通りだ」
そう会話するあのいつもの痴漢の声と聞き覚えのない男性の声がした。
ぬっちゅ ぬちゅくちゅんっぬっぬっぬっくぅ…ヌポォッ…
「んにゃぁッ…ゆ、指はゃぁっ、ぃ…ンァアっ!」
蕾からぬぽぬぽと出し入れされる何本もの指は、ばらばらの動きで不良の弱い所を突き上げ、喘がせる。
「にしても乳首でけぇな」
そう言いながら1人が既に弄られてぷっくりと立ち上がった乳首を指の腹でゆっくりと捏ねり出した。
「だよな?これは元からなんだぜこいつ」
「へーっ、生まれつきってやつか」
後ろから乳首をゆっくりと指の腹で転がし続けながらまじまじと見つめ、
「……ちょっとさ、乳首だけでイけるか試してみねぇ?」
思い付いたかのように提案する。
「おお、それいいな」
「俺も見てぇ」
その提案に乗った痴漢たちの拡散していた手が一斉に不良の乳首へと群がった
「なっ…ちょっと待っっっ!」
ぎょっと目を見開いて、痴漢たちの行動を止めさせようとするも既に群がった無数の手と、自分にこれから押し寄せるであろう快楽の波に負け、成す術がなかった。
片方の乳首を1人の男がキュッとつまみ上げると、もう1人の男が爪の先でカリカリと素早く刺激した。
「ふわっぁっぁっンゥッ」
「さぁて」
そして余ったもう片方の乳首を2人の男がどうしてやろうかとジッと見つめていると、1人がべろりと舌なめずりし、顔を乳首に近づけると舌先を尖らせ擽るかの様に弄くりだしたのだ。
「ンッ…ひゃぁっ…!っぅ…舐めちゃ、ゃぁ…っぁ、ふわぁ…」
そう口では言いながらも、胸をぐいっと前に突きだし、もっと舐めて欲しいといわんばかりである。
腰も乳首が舌で弄くられる度にはしたなくゆらゆらと揺れている。
しかし乳首でイかそうとしている男達は揺れる腰を見てニヤニヤと笑みを溢すだけである。